TEETH are EASILY ERODED
歯は簡単に溶けてしまう
我々の歯の表面はエナメル質という身体中で一番硬い組織によって覆われています。言うなれば鎧(よろい)だの兜(かぶと)だのを身にまとってるのと一緒で本来はとても丈夫なんですが、このエナメル質は実は想像以上に酸に弱く無意識に摂取してる酸性度合いの高い飲食物に長時間晒されていると意外に簡単に溶けてしまうのです。(泣)
酸蝕症の実際
実際の例をご覧に入れますと、写真の様な状況になります。歯の表面がクレーター状に凹んでしまってるのがお解りいただけますでしょう。これはモチロン通常の歯の形状ではありません。
この方は、小さな金属の詰め物こそありますが、決して歯の質が弱い方ではないように思います。ですが、明らかに歯の表面がむし歯原因ではなく欠損してしまってることにお気付きいただけますでしょう。
このように歯の表面のエナメル質が溶けてしまうと直下の比較的に柔らかい象牙質がむき出しの状態になり、更にどんどん磨り減りやすくなってしまうのです。
各項目にお進み下さい
感覚の無いエナメル質と違ってこの露出した象牙質は敏感ですので、放置しておけば冷たいモノがしみて困る知覚過敏を引き起こしたり、むし歯が更に進みやすくなるという様々なトラブルを引き起こすことになってしまいます。
この状況を『歯の酸蝕(さんしょく)』と称し、その酸蝕によって歯が目に見えて異様に溶けてしまった状態を『酸蝕症(さんしょくしょう)』と呼びます。 例を挙げますと、就寝前に酸性度合いの高い飲み物を口にしてそのまま寝てしまいますと、唾液による自浄作用(中和等)を受けずに長時間に渡り歯は酸に晒されることになるのでエナメル質が酸蝕症になってしまうリスクが高まります。
こちらのページでは原因と対策を中心にお伝えして参ります。また、合わせて下記も御確認下さい。
2022.11.13
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