歯周内科治療の特徴
歯周内科治療の流れ
歯周内科治療の種類と料金

歯周病を短期間で改善
痛みの少ない歯周内科治療

一般的な保険診療での歯周病治療に止まらずに飲み薬で歯周病を改善する『歯周内科治療』を行っております。当院では四半世紀以上の歯周病治療経験を持つ院長と5名の常勤歯科衛生士達が患者さんに寄り添い、できるだけ痛みと負担の小さい、短期間での歯周病治療を行うことが可能です。

歯周病治療

感染症である歯周病、従来は歯槽膿漏と言っており文字通りに歯ぐきから『膿が漏れる』病気のことで、原因となる細菌除去は欠かせないモノであります。

なかなか完治しない歯周病

進行のストップ、もしくは回復には患者さん御本人の丁寧なるブラッシングと継続的な歯石除去(スケーリング)は必要不可欠ではありますが、実際問題として『それだけでは完治させられない』現実に我々歯科医療従事者も長く苛まれて参りました。

生活習慣病とも言われる歯周病

これは御本人の健康状態にも密接に関わり大きく左右されるからです。喫煙・咬合・ストレスによる歯ぎしりTCHにも悪化要因は潜んでおります。中でも細菌の存在を回避(除菌)していかない限り改善に繋がらないというジレンマを我々も長らく抱えておりました。

位相差顕微鏡でチェック、リアルタイムPCR検査で原因菌を特定

一般的な歯周病治療は勿論のことベースに据えながらも、それに加えて位相差顕微鏡を用い口腔内のミクロの状況をiPad画面で共有し、リアルタイムPCR検査で原因菌を特定。それに薬剤(抗菌剤や抗真菌剤)でアタック(除菌)して行った後にしっかりと歯石除去、それが『歯周内科治療』であります。

従来のプラークの「量」のコントロールから「質」のコントロールへ

『歯周内科治療』は保険の適応にはなりませんが、除菌後の一定期間経過後には保険適用のメインテナンス(これは必須)も可能であります。除菌された状態を長く保てるようなアドバイスも含めてスタッフ一同で口腔内ケアに当たらせていただきます。

飲み薬で改善する歯周内科治療

歯周内科治療のメリット

  • 歯周病の原因菌を殺菌するため再発が少ない
  • 歯周外科治療の可能性が減るため、体への負担や痛みが少なくて済む
  • 内服薬の効果で急性症状(歯ぐきの腫れ、出血など)がおさまりやすい
  • 急性症状がおさまった後に歯石を取るので痛みが少ない

歯周病治療での「痛み」は、歯石やプラークを除去する際に、治療器具が炎症を起こした歯ぐきに触れて感じるものです。手足でも炎症部位に触れれば痛いのと一緒です。当院で行っている「歯周内科治療」なら、お薬を内服することで体内の細菌が減り歯ぐきの炎症が改善するため、その後の処置で痛みを感じにくくなります。

歯周内科治療のほか、レーザー治療など、痛みが少なく身体的・精神的な負担の小さい治療も行っています。

「長期間治療しても歯周病の症状が改善しない」「できることなら歯周病を短期間で治したい」とお悩みの患者さまからのご相談をお待ちしています。

当院の歯周内科治療、4つの特徴

経験豊富な院長による歯周内科治療
一人ひとりの歯周病リスクを精密に判定
❸ 難しい歯周病治療にも対応
スマホを利用した、きめ細やかなサポート
YouTubeにまとめてみました
歯周内科治療に関してのメッセージ
朝日サリーさんに健康情報掲載

❶ 経験豊富な院長による歯周内科治療

四半世紀以上にわたって歯周病治療を行ってきた当院の院長は、数ある歯周病治療法の中から飲み薬(抗生物質)と抗真菌剤シロップを使った「歯周内科治療」に着目しております。

歯周内科治療は、体内の歯周病菌が減ることで急性症状がおさまり、治療期間も短縮できます。他にも外科治療を避けられたり再発のリスクが低下したり、引いては歯そのモノの延命につながるなどメリットの多い治療法だからです。

さらに、糖尿病、アルツハイマー病などの要因となる「菌血症」のリスクも減らせるため、全身の健康維持にも効果的です。

❷ 一人ひとりの歯周病リスクを精密に判定

300種類以上もいるお口の細菌の一種、歯周病菌。歯周病菌の種類や数は一人ひとり違っており、それが歯周病リスクと関係します。このため歯周病治療では、患者さんごとのリスクを把握することが必要です。

当院では、治療の前に、通常の歯周病検査に加えて、歯周病菌の数や種類を把握する精密な検査を実施。その上で、一人ひとりに合わせたオーダーメイドの治療を行っています。

位相差顕微鏡による細菌検査

歯周病菌には種類があり、患者さんそれぞれの菌種と菌数の違いが歯周病リスクを決定づける要因となります。

当院では、位相差顕微鏡(いそうさけんびきょう)を使った検査や、歯周病菌のDNA検査(リアルタイムPCR検査)といった精密な検査を実施。この検査結果に基づいて、患者さんそれぞれのリスクに合わせて治療を行うことにより、症状の早期改善が見込めます。

治療後のメインテナンスでも、これらの検査を行うことで歯周病菌の増殖を把握できるため、再発を防止でき、再発しても早期に対応することが可能です。
(来院時の位相差顕微鏡像確認と年に一回のPCR検査を推奨しております)

❸ 難しい歯周病治療にも対応

歯周病が重症化したケースでも、治療の選択肢を複数ご用意し、病状に合わせて対応いたします。

歯ぐきを切開して歯の根についた汚れを落とす「歯周外科手術」、歯ぐきやあごの骨を再生する「歯周再生療法」、歯ぐきの炎症を抑える「レーザー治療」が可能です。

これらの治療により、進行した歯周病についても症状の悪化を食い止められるため、抜歯しないで済む可能性が高くなります。

スマホを利用した、きめ細やかなサポート

歯周病は再発しやすく、治療後のメインテナンスが大切です。定期的な通院が患者さまの負担にならないよう、当院ではスマホアプリを活用したサポートを行っています。

メインテナンスの時期をご連絡したり、ご予約日程をリマインドしたりなど、そういった便利な機能は勿論のこと、口腔内の時系列的な写真・動画の整理にもご利用いただけます。

また、患者さんがお口の状態に不安を感じた時は、アプリで写真を撮影してお送りいただければ、当日中(休診日の場合は翌診療日以降)にも対応をお答えすることが可能です。

YouTubeにまとめてみました

プラークを顕微鏡で見てみる・・・恐らくはそういった経験をなさったことのある方はいらっしゃらないんじゃないでしょうか。
一般的にはブラッシングをすれば口腔内はプラークが完璧に除去され綺麗になってるモノと考えがちですが、大きな食物残渣とかは取り除けはしても細かいモノまでは現実的に無理でしょう。

当院ではまずは御自身のお口の中を知っていただくことが大切と考え、この動画のように現在の状況をリアルタイムにお伝えするようにして居ります。
デジタル機器を駆使してあらゆる画像データまでも患者さん毎に管理・保存して参ります。
それにより、3年前はどうだったか、術前術後でどれだけ改善されたかが一目瞭然。大切なのは現状把握でありましょう。ユニットサイドのiPadで容易に比較検証が可能です。是非、細菌を減らして参りましょう。

歯周内科治療に関してのメッセージ

当院は、『かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所』の認定を受けての一般的な保険診療システム下の歯周病治療は勿論のこと、飲み薬で歯周病を改善する「歯周内科治療」で歯周病の更なる改善、長期的な安定を目指しています。

歯周病は、30歳以上の日本人の8割以上が罹っている、国民病と言える病気です。患者さんの多くが治療時の痛みを訴えるため、当院では、できるだけ痛みの少ない、患者さんに負担のかからない方法での治療を心がけています。

従来は「歯磨きが悪い方から歯ぐきがダメになる!」と言われておりました。実際にそれは事実ではあるのですが、それだけではなく口腔内の細菌の多寡に大きく左右される(個人差が激しい)ことが解って参りました。何故なら口腔内をブラッシング等のケアで綺麗になさってる方でも重症化される方はいらっしゃいますし、逆にブラッシング不足でも歯周病発生の無い方もいらっしゃるのです。

歯周病には生活習慣病としての一面もあるため、患者さんご自身でのケアも非常に重要です。歯科医院での治療と同時に、ご自宅でのケアがうまくいかないと、病状の回復にはつながりません。
そのため当院では、歯科医師だけでなく、歯科衛生士、トリートメントコーディネーターでもある歯科助手、受付のスタッフが一丸となって皆さまをサポート。
なんでもご相談いただける雰囲気づくりにも努めています。また、皆さまのお話をきちんと伺い、患者さんにご理解・ご納得いただけるまで治療方針を丁寧にご説明します。(その為の院内勉強会を重ねております)

患者さまのお口の悩みを解決し、皆さまが歳を重ねても健康で、笑顔で暮らしていただくことが最大の目標です。お一人お一人に寄り添い、お口の健康を支援させていただきます。お口のことで気になることがございましたら、どうぞお気軽にご相談ください。

歯周内科学研究会の会員証

朝日サリーさんに健康情報掲載

お世話になっている長間折り込み紙の『朝日サリー』さん。その『健康MEMO』って医療情報欄に縁あって歯周内科に関わる健康情報をご掲載いただきました。文面は下記の通りです。
我々の役割として、身近な存在でありながら今ひとつピンと来にくい口腔内の情報を大勢の市民の方に啓蒙って言うとおこがましいのですが、知らしめていくということも求められていると常々感じます。
昨今は誤嚥性肺炎の話題もあちこちで取り上げられ、日本人の死亡原因の上位にもランクされることになってますが、口腔内の細菌を『誤嚥』しての肺炎です。予防に欠かすことが出来ないのはブラッシングと言っても過言では無いでしょう。

『歯周病対策・・・・お口の中も除菌してみませんか?』

35歳以上の8割もの方々が罹っていると言われる歯周病。歯を失う最大の理由であるこの歯周病は初期段階ですと痛みを伴わないのが特徴であり、御本人が気付いた時には相当に進行している困った病気であります。

厄介なのは、進行を遅らせることは出来ても元通りにはならない点でありましょうか。歯磨きの徹底・歯石除去、飲食・喫煙等の生活習慣改善が対策になりますが歯周病の進行を止めることは実際には容易ではありません。

『歯周病』は歯周病菌による細菌感染症です。『毎食後に歯を磨いている』と仰る清掃状況が宜しい方であってもプラーク(歯に付着した汚れ)を顕微鏡で観察してみると歯周病原因菌が大量に・・・・やがて歯槽骨(歯を支える顎の骨)は溶けて歯が抜けてしまう現実から逃れることは至難の業となります。

他方、プラークが多くても歯周病菌が極端に少ない方は実は大したトラブルに陥らないのは歯科医療従事者にとっては周知の事実でもあるのです。

ポイントは口腔内の歯周病菌の多寡にあるようです。

昨今の新型コロナ騒動以前より手洗い・手指消毒の重要性が叫ばれて久しいですが、手から感染する訳ではなく不潔な手で口や鼻に触れることで感染することが危惧されます。だとするなら菌種や細菌・ウイルスの違いこそあれ『口腔内の除菌』にも目を向けるべきかと思います。

昨今注目を浴びる歯周内科治療は、位相差(いそうさ)顕微鏡・歯周病菌DNA検査(リアルタイムPCR法)でお口の中に感染している細菌・真菌等を特定し、それらの微生物に感受性のある薬剤を選択して口腔内細菌叢を改善することで歯周病を内科的に治す治療法です。

歯周病と全身疾患との関わりが取り沙汰される昨今。歯周病がなかなか改善されないとお嘆きの方は、まずはお口の中の歯周病原因菌を調べてみてはいかがでしょうか?

朝日サリー『健康MEMO』(2020年8月)
歯周内科治療の特徴
歯周内科治療の流れ
歯周内科治療の種類と料金

執筆・監修歯科医

医療法人SDC 酒井歯科医院の院長 酒井直樹

医療法人SDC 酒井歯科医院
  院長 酒井直樹

1980年 福島県立磐城高等学校卒業
1988年 東北大学歯学部卒業
1993年 酒井歯科医院開院
2020年 医療法人SDC 設立