治療に関すること

マウスピース矯正・インビザラインってどんな矯正法?

歯並びを治すための矯正治療、皆さんはどういったイメージをお持ちになりますでしょうか。
針金で歯を連結して矯正力を加えて行く『ワイヤー矯正』のスタイルと異なり、昨今では『マウスピース矯正』なる新たな矯正方法が主流になりつつあります。
何十枚ものちょっとずつ異なるマウスピース(アライナー)を一週間毎に順番に装着して歯を動かしていくこの手法、簡単なアニメーション動画(約2分)で紹介出来るようにしてみましたので是非 御覧になってみて下さい。

世界中で多くの方法が編み出されて来ておりますが、当院で導入しているのはその先駆者的存在でもある『インビザライン』と呼ばれる手法。

そのいずれであってもこの方法には確かに手軽で目立たずにメリットは多いのですが、いくつかの欠点もあります。

御本人の協力なくして絶対に治らない

ワイヤー矯正と異なり外せるので食事やブラッシングの時には宜しいのですが、中には装着時間(毎日20時間以上の装用)を勝手に短くしてしまわれる方がいらっしゃいます。
当たり前なんですが・・・治りません。仕組みを御本人に理解していただいてないと・・・悲劇が起こります。(泣)

時間がかかる

無理矢理にではなく徐々に力を加えて行きますので痛みこそ少ないのですが、その分 ワイヤー矯正よりも時間がかかります。イメージとしては症例にも因りますが1.2倍ぐらいは治療期間が掛かることを御理解願います。

歯の間(隣接面)を僅かに削る

中には抜歯をして歯を並べるためのスペースを作ることも当然あるのですが、そこまでスペースが必要で無いケースであれば隣接面を少しだけ削る事でスペース確保をする事になります。すべてパソコン上でシミュレーションが可能ですので、事前に治療計画をよく御確認いただくことが大事になりますでしょう。

特筆すべき事としましては、これらの治療に際して一回も粘土状のあの苦しい型取りをしない点が挙げられましょう。当院でもスタッフがフル活用してくれてますが『iTero(アイテロ)』なる口腔内スキャナーを用いてすべてはデジタルで完結致します。
幾つになっても可能・・・とまでは申しませんが、50代の方でも余程に歯周病が酷いような方でなければトライは可能です。

当院では、スタッフ全員がこの『マウスピース矯正』の知識を持ち合わせておりますので彼女達に遠慮なくご相談いただければナンでもお答え可能です。
私はどちらかっていうとPC操作は得意な方ではあるのですが、正直言うとこれらデジタルの治療技術(機械操作)に関してはスタッフには・・・適いません。(汗)
マウスピース矯正』は、歯科医のみならずチーム一丸となって何度も何度も研修を重ねてスキルを上げていかねばならぬ治療法でもあるのです。

酒井直樹

酒井直樹

医療法人SDC 酒井歯科医院 理事長/院長

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