たぶん、私自身が小学校の低学年の頃だったかと思うのですが、夏休みとかだったのか・・・・ある日のお昼どき、母と一緒に食事をした時の出来事です。
非常に御行儀が悪い話ではありますが、私が汚れたお皿をペロペロと舐めて『ママ、これで洗わなくってもOKだね!』と得意満面で伝えた記憶があるのです。苦笑いをした母の顔を今でも覚えているのですが、本日のある受講セミナーで案外それも悪い話ではないと再確認致しました。
そもそもが保育士さんのエピソードだそうですが、お預かりしてる最近のお子さん達は歯並びに良くないとされる『お口ポカン(口呼吸)』の悪影響で舌の力や口唇力が弱いケースが多いようで、中にはお誕生日等のケーキのロウソクの火すら吹き消せないケースが多くなってるんだそうです。
その改善のために提案なさったある歯科医の方のアドバイスが、私の御行儀が悪くって母に苦笑いをさせた『お皿ペロペロ』の実施励行だったそうです。
昼食の後に園児達が一斉に舌でペロペロとするようにしたら、ナンと全員が火を吹き消すことが出来るように改善されたと報告をして下さいました。
おそらく、今どきのお母さん方は『汚いから止めようね』って発想が強いんじゃないでしょうか?
私の母も実際のところは嫌がっていたのかもしれませんが、それを許してくれた御陰なのか私の口腔機能は十二分過ぎる(!?)ほどの舌力に伴いしっかりと成長発育して歯並びも問題無い状況でいられました。
考えてみると、我が子もそうでしたけどいわゆる『お口あそび』の風習・・・風船を膨らませたり、口笛を吹くような単純な遊びって減っていたのかもしれませんね。
遊びとして口腔周囲が鍛えられる機会を安全や清潔感を案じすぎる周囲の大人達が奪ってしまった・・・ってことなのかもしれません。
『昔は良かった』なんて言うつもりはサラサラ無いのですが、昨今の歯科界のトレンドは『むし歯』や『歯周病』だけでなく、口腔機能の『発達不全』や『低下症』だったりすることを鑑みますと、廃れさせてはならない習慣って大事だったりするのかもしれませんね。
・・・と言いつつ、我が子がお皿をペロペロしてたりしたら間違いなく止めさせたとは思うのですが。(汗)