知床半島の悲しい事故から1ヶ月、『知床遊覧船』なる会社の杜撰な安全管理体制が次から次へと露呈して驚きを隠せませんね。
それでも従来から運輸局や海上保安庁等の査察は入っていたそうですから、生命を預かる管理基準の甘さは非難されても仕方がありませんでしょう。
本来、公的機関の監査は微に入り細に渡り徹底的になされるモノとの認識があります。
写真は数日前に当院に社会保険診療報酬支払基金から届いた緑の封筒。
昨年7月に診療報酬請求(レセプト)時に私が記載(実際にはクリックして選択)した内容の不備に関する厳しい指摘でありました。
歯は真ん中から数えて『左上1番、2番・・・・』のように表記しますが、ついうっかり『左下6番』と選択するところを『左上6番』としてしまい、その前月や翌月の状況を鑑み整合性が取れないので詳細を報告せよ・・・という支払基金からのクレームでありました。点数にして20点、金額とすれば既に3割分の60円は窓口で頂戴しておりましたので残りの140円の診療報酬支払いに関わる通達でありました。
こちらに全面的に非があったので丁重に事情を書き記し既に返信送付しましたが、公的なものってのはそのぐらいに厳格であります。
果たして上述の会社に対しての監査はそのぐらいに厳格でありましたでしょうか?
徹底的に監査なり、営業停止を含む厳格な処分をして居ったら・・・・不幸な惨事には至らなかったのではないか、そう思えてなりませんでした。
記述のミスは生命に直接関わることはありませんが、生半可な儀礼的な監査で尊い命が奪われたのだとすれば・・・・土下座した社長だけでなく行政サイドも責任を免れないのではないかと思ったりいたしました。