HAVE QUESTIONS?
こんな疑問をお持ちでは?
- 親知らずを抜歯すると、ものすごく痛いって本当ですか?
- 親知らずは、どうして抜歯しないといけないの?
親知らずだからといって必ずしも抜歯する必要はありません。真っ直ぐ生えていて、上下の歯がしっかり噛み合いトラブルがなければそのままにしておいて大丈夫です。
親知らずが生えてくると痛みや腫れなどの症状が現れ辛い思いをすることがあります。それ以上に抜歯時(後)の腫れや痛みが怖くて抜かない方が多いようです。親知らずはむし歯になりやすく、かつ残しておく事で他の歯(一般的には直前の歯)に影響を与えやすいので抜歯した方が良いケースが多いのです。当院もリスクを伴わないレベルの親知らずは抜歯する事をオススメしています。難しい症例(下顎骨の神経の大元や動脈に近いケース)に関しては総合病院(いわき市医療センターや奥羽大学)の口腔外科を紹介いたします。親知らずでお困りの方はまずはなるべく早めにご相談ください。
親知らずだからといって必ずしも抜歯する必要はありません。真っ直ぐ生えていて、上下の歯がしっかり噛み合いトラブルがなければそのままにしておいて大丈夫です。
人間の永久歯は、最大で上16本・下16本の上下合わせて32本あります。このうち、永久歯の中で一番最後に生えてくる歯が親知らずで、奥歯の一番後ろの第3大臼歯(8番)です。
10代後半から20代にかけて生える事が多いのですが、顎が小さかったり狭かったりすると充分に生えるスペースがないため、斜めになったり隣(手前)の歯を押したり様々なトラブルを引き起こします。多くの歯科医は親知らずの抜歯を勧めますが、ケースによっては残しておいてもお口の中にトラブルが起きない人もいらっしゃいます。
抜歯が必要なケースは次の場合など挙げられます。
普段は症状がなくても、強いストレスや疲れが溜まったり風邪を引くなど体調不良に陥ると、智歯周囲炎(智歯=親知らずのこと)といって突発的に腫れや痛みが出ることがあります。酷い時にはお口が開けられなくなる開口障害を引き起こします。
親知らずが真っ直ぐ生えなかった場合、むし歯や歯周病の原因になることがあります。
親知らずが手前の歯に悪影響を与えていないか、歯科医院のレントゲン撮影でまずはチェックすることをお勧めします。
埋まっている親知らずが垂直方向でなく傾斜していたり90度横向きの場合、押された他の歯によって歯並びが悪くなる可能性があります。実際には歯科界でも意見が分かれるところではありますが。普段はトラブルがないからと安心せず、親知らずが生えて来たらお近くの歯医者さんに相談すると宜しいでしょう。
歯科医が嫌がられながらも抜歯を勧めるのには、モチロン理由があるんです。ポイントは手前の歯への影響・・・ってことになりますでしょうか? 判断基準のようなモノをこちらにも詳述してみました。ご一読願えれば幸いです。
実際に当院に来て下さった患者さんのパノラマ・レントゲン写真です。異様な痛がりようだったのですが、レントゲンを確認するまでは私も何が原因なのかが把握出来ませんでした。
残念ながら手前の歯に激しい痛みが出始めてしまった患者さん。この方は間に合わずに親知らずだけでなく手前の歯も抜歯せざるを得ませんでした。 5~6年前に受診してくださっていれば上記の方と同様の実質欠損で間に合ったように感じました。
手前の歯にダメージがなかった訳ではないですが、それでも早期抜歯で間に合ったケースです。手前の歯に実質欠損こそあるものの間に合って違和感なくいていただいている方です。もし抜歯が5~10年遅かったら間に合わなかったように思われます。
私の親知らず(下顎)は、左右共に90度横倒しの水平埋伏智歯という状態でした。氷山の一画程度の萌出以降、手前の歯との間に物詰まりが激しく、やむを得ず20歳前後の学生時代に両方とも抜歯しました。抜歯後の痛みは・・・・正直辛かったです。
それでも、その時は学生だったのでよく理解していませんでしたが、振り返ると早期のあの時点で抜歯をしていて本当に良かったと思っています。
何故なら、上記の様なトラブルにそれほど見舞われないうちに親知らずの抜歯を済ませておいたので、私自身は未だに手前の歯の親知らず側が無傷でいられるからです。
前述のレントゲンのように手前の歯の歯根部分に深く食い込むと手前の歯も抜く以外の手立てがなくなります。(泣)
親知らずは、斜め~90度横倒しに生えることが多く、むしろまともに生えてるケースの方が珍しかったり致します。しかも口腔外科の知識や技術がなければ抜歯が難しい歯です。多くの開業医はリスクを避けるために大学病院や口腔外科がある基幹病院に紹介して抜歯をしてもらいます。
私もレントゲンで精査しハイリスクと判断すれば躊躇することなく口腔外科に抜歯(摘出手術)をお願いして居ます。もちろん容易に抜歯出来る場合には抜歯可能です。
親知らずの診断から抜歯、そしてその後の処置に至るまで、正しく診断した後で抜歯の必要性等をきちんと説明します。親知らずの生え方や根の状態、神経との相互的位置関係をレントゲンや口腔内写真等で把握していただけるように常に心掛け、皆さんにしっかりと情報提供いたします。
親知らずは斜めに生えたり捻れていることがほとんどです。まともに生えている方が珍しいと言っても過言ではありません。
特に下顎の親知らずの根は神経(下歯槽神経管)に近く、万が一抜歯する時に傷付けてしまうと下唇に麻痺が現れる場合があります。リスクを避けるにはレントゲン撮影や歯科用CT診断が欠かせません。歯科用CTで診断すると、根の状態はもちろんレントゲンでは解らない三次元的な親知らずと神経との位置関係まで正しく確認でき、抜歯時のリスク回避に繋がります。
なかなかまとまった時間の確保が出来ないこともあり、最近では難症例はすべて医療センター口腔外科にお任せをして居ります。その点を御理解下さい。親知らずの状態によってはその限りではありませんので、まずは親知らずの状態やお口全体を見た上で必要と判断した場合にCT診断をします。
2022.11.10
歯科用CTは歯科医療に特化したコンピューター断層撮影診断システムで、レントゲン撮影と違って立体的に再現されるので、歯や骨の長さや幅がわかり、...
ケースバイケースですが、私の所属する日本歯科医師会の啓蒙動画がまとまっているので是非ご覧ください。
理事長・院長
SAKAI NAOKI
1980年 福島県立磐城高等学校卒業
1988年 東北大学歯学部卒業
1993年 酒井歯科医院開院
2020年 医療法人SDC設立 理事長就任
日本臨床歯科CADCAM学会
日本顎咬合学会
日本口育協会
日本歯科医師会
国際歯周内科学研究会
日本床矯正研究会
ドライマウス研究会
船井総研・矯正特化型歯科経営研究会
妻と子供3人(一女二男)、長男は2019年から歯科医師
『努力は人を裏切らない』