失われた歯を失われたままにしてしまいますと、咬合の不全を引き起こします。噛み合わせが損なわれてしまったら義歯(入れ歯)で補って参りましょう。当院では『入れ歯製作の世界大会入賞者の技術をいわき市で!』をモットーに歯科医師と歯科技工士という入れ歯製作の専門家がタッグを組み、協力し合って進める入れ歯治療を皆様にご提供いたします。

入れ歯治療における基本方針

目立たず気が付かれないような
入れ歯装着も可能な時代へ

当院では従来の針金(いわゆるバネ)で他の歯にしがみつく入れ歯だけでなく、気付かれにくいタイプの入れ歯『ノンクラスプデンチャー』の御提供が可能です。多くの方がバネを嫌って欠損ヶ所の入れ歯を敬遠なさいますが、その最大の問題点をクリア致しました。

より違和感が少ない、咀嚼能力の
高い理想形の入れ歯作りのために

目立たないだけではなく、より違和感が少なくて咀嚼効率の良い入れ歯を提供するには熟練した歯科技工士さんの存在は欠かすことが出来ません。場合によってはデジタルを駆使して、技工士さんが直接に患者さんとお話しして石膏模型だけではなく直接のやり取りも可能に致しました。

超高齢化社会における現実

当院が開業して以来四半世紀を過ぎましたが、義歯の装着を余儀なくされる患者さんが間違いなく多くなって参りました。予防の大切さは周知されるようになったものの、歯を失ってしまった患者さんにとっては『入れ歯(義歯)』は今後もよりいっそう身近な存在になりますでしょう。

人工物だからこその
丁寧な入れ歯作り

「入れ歯」は人工の歯をお口に入れる治療方法です。どんなに上手に作ったとしても所詮は異物でしかありませんので快適なものではないでしょう。それでも少しでも心地よく使っていただけるよう、よく噛める違和感の少ない入れ歯を作製し皆さんに喜んでいただきたいと思っております。

より良きサポーターとしての
歯医者さんの役割

入れ歯が完成した後も患者さんのお気持ちにスタッフ一同寄り添いながらいつまでも健やかに過ごせるよう、より良き咀嚼(そしゃく)のお手伝いをして参ります。摂食嚥下は人間である前に動物としての基本でもあります。お困りのことがありましたら まずはご相談下さい。

実力のある歯科技工所
との連携がポイント

当院では入れ歯の製作を得意とする歯科技工所を厳選。技術的に世界的水準を満たす技工所とネットを介して密に連携を取り、お一人おひとりのお口にピッタリと合った入れ歯をお作りしています。今お使いの入れ歯が合わずに困っているという方も、ぜひ一度 当院にご相談下さい。

入れ歯治療について私が思うこと

30年以上も歯科医療に従事しておりますが、入れ歯治療の困難さは想像以上のモノがあります。自分自身は使ったことがない入れ歯という異物を敏感極まりない口腔内に違和感なく収めるのは至難の業でもあります。

我々も『入れ歯』と表現してしまいますが、正式には『義歯』でありましょう。そう考えると『義足』や『義手』と同じ字を用いるのですから装着の困難さは想像以上かと思われます。しっかりとお話を伺いながらより良き入れ歯ライフをお送りいただけるように努めて参ります。

いま現在、歯科技工士さんとのしっかりとした連携なくしてより良きモノを作ることは不可能です。近い将来には入れ歯もデジタル技術で作れる日が来ますし既に始まってはいますが、『匠の技』を越えるのは残念ながらまだまだ先の話のように思います。

当院の入れ歯治療4つの特徴

当院の入れ歯作りには下記の4点の特徴があります。

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酒井歯科医院

各項目をクリックなさってみて下さい。詳細の記載ページに飛べます。

入れ歯の世界大会入賞者と共に作り上げる入れ歯
丁寧に作るから違和感が少なく噛みやすい入れ歯
ふさわしい治療は入れ歯? インプラント?
スタッフによる悩みに寄り添うアフターケア

『部分入れ歯』と『総入れ歯』

そもそも入れ歯は大きく分けて『部分入れ歯』と『総入れ歯』の2種類があります。それぞれがどんなモノなのか、またそれぞれの動画の後半部分には特別なスタイルの入れ歯も紹介されています。イメージ動画で確認して参りましょう。

部分入れ歯

一口に部分入れ歯と言ったって・・・小さな1本の欠損ケースから総入れ歯と見紛うような13本まで実は守備範囲はとても広いのです。
ほとんどの方が御覧になる機会と言えばテレビCMぐらいなので、御存知ない方が多いようにお見受け致します。

総入れ歯

すべての歯を失い1本も歯が存在しない方の入れ歯になります。
その作製には・・・実は困難を極めます。ふにゃふにゃした歯ぐきの上にしっかりと安定したモノを作るのは容易ではありませんし、ナニより一度も使ったことがない歯科医師や若き歯科技工士さん達が作ってるのですから無理もありませんです。(泣)

当院がオススメする入れ歯治療

当院にいらっしゃる患者さんからは、「入れ歯だと気づかれたくない」とか「違和感の少ない入れ歯にしたい」といったお声をよくお聞きします。
現在入れ歯でお悩みの方にもそんなご希望をお持ちの方が多いのではないでしょうか。当院では保険適用外とはなりますが以下のような入れ歯をお勧めしております。

金属バネがないノンクラスプデンチャー

金属のバネ(留め具)を基本的に使わない入れ歯です。入れ歯だと気づかれにくい自然な見た目を実現します。金属を使用していないので、金属アレルギーの心配が少ないという特徴も。またお口に残った歯への負担が少ないのもメリットです。

ノンクラスプデンチャー

違和感を軽減した「金属床入れ歯」

歯ぐきと接する部分「床(しょう)」を金属で作った入れ歯です。丈夫な金属を使っているため、厚みを極力少なくでき、お口に入れたときの違和感が少なくなります。

金属床義歯のフレーム

目立たないノンクラスプ入れ歯

実際に入れ歯をお使いの方に多い悩み、多くの方々の評判を伺ってみますと下記の様な点ではありませんでしょうか。 入れ歯に対しての不満は、痛い・噛めない・ズレる・バネが目立つなどの問題がほとんどのように思えてなりません。

目立たない入れ歯ノンクラスプ・デンチャー
    • 笑うと金具が目立つのがイヤ!
    • 噛むと痛くて食事できない
    • しゃべる時に舌が邪魔して上手く発音できない
    • 入れ歯の違和感が強くてストレスに感じる

『入れ歯』をお使いいただく目的としては、噛めるようになることはモチロン、発音明瞭に話せるようになること、そして健康で自然な口元・顔貌を作ることなどが挙げられますでしょう。 確かにインプラントブリッジに比べると快適性に欠けますが、素材によっては審美性・機能性に優れた比較的快適な入れ歯を作ることができます。

当院は、美しさと機能性の高いノンクラスプ・デンチャーをご提供しています。審美性を重視しながらも機能性・安定性を兼ね備えた快適な入れ歯です。金具が目立って笑顔になれなかった方もスマートデンチャーに替えると笑顔が増えます。今までの入れ歯で満足できない方はご相談ください。

ノンクラスプ・デンチャーって どんな入れ歯?

一般的な入れ歯は金属バネを歯に固定させるため金具が表に見えてしまい審美性に欠けます。この問題を解消した入れ歯がノンクラスプ・デンチャーです。 金属金具を一切使わない審美性を重視した入れ歯です。金具の代わりに歯ぐきと同じ色のプラスチックで歯を挟み込むように固定させるので、周りの人に入れ歯を装着していることがわからないほど自然に見えます。安定性も優れておりしっかり噛み締められます。装着時の違和感が少ないので従来の比較すると快適にお使いいただけます。

ノンクラスプデンチャー

新素材の「ポリカーボネート樹脂」を素材にしている入れ歯です。柔軟性と弾力性に富み、復元力が高いので強い力を加えても元の状態に戻りやすい性質があります。この素材で歯を挟み込むので、目立ちにくくズレやガタツキの少ない快適な入れ歯になります。

実際の症例

ノンクラスプ・デンチャー、自由度は比較的に高いのですが、構造上の制限もあって見えない舌側や奥歯部分等には通常の金属製のクラスプ(バネ)を用いることがあるのが欠点でもあります。ケースによりますのでまずは御相談下さい。

金属床を併用したノンクラスプデンチャー

ノンクラスプ・デンチャーの特徴

1. 自然な歯のような美しさ

一般的な部分入れ歯のような金属バネがなく、留め具部分は歯ぐきと同じピンク色です。上記症例写真のように口を大きく開けてもほとんど目立たないので自然な口元に見えます。美しさを追求した入れ歯といえます。 実際にはピンク色だけでなく透明も素材としてはあるのですが、コーヒーだの醤油が隙間に入り込むとそのまま透明であるが故にダイレクトに見えてしまうのが欠点なようです。(泣)

2. 違和感が少ない装着感

薄くて軽く引っ掛かりの少ない設計です。舌感が良くなるので、装着していることを忘れてしまうような快適さがあるそうです。舌も邪魔されにくいので喋る時に従来のバネの義歯に比べると気になりにくいようです。 (私自身は使ったことがないので皆さんから教えていただいた感想です)

3. 残っている歯に負担がかりにくい

柔軟性がある素材を使用しているので、残っている歯に負担がかりづらいと言われています。安定性もありしっかり噛めるのでお口全体の健康を長く維持できます。

ノンクラスプ・デンチャーを 選ぶ前に知っておきたいこと

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酒井歯科医院

ノンクラスプデンチャーはバネのない入れ歯ですが、厳密にいうと「金属留め具のない入れ歯」です。
症例によっては、強度や安定性を高めるために見えない部分に金属を使用する場合があります。柔軟性に富んだ素材を使用していますが、使用状態によって割れたり破損することがあります。また、他の素材に比べると汚れが付着しやすいのでお手入れがとても大切です。当院は、ご提案時にメリット・デメリットを充分説明した上で患者さんに選んでいただいています。

下記の様なリクエストが可能です

    • 口元に『張り』を持たせ、皺が目立たないようにしたい
    • 出っ歯には見えないようにして欲しい
    • 入れ歯の人工歯の色や、歯ぐきの色にこだわりたい
    • 歯のサイズをなるべく小さくして欲しい

ノンクラスプ・デンチャーの欠点

1. サイズ的に大きく感じる

通常のバネのある入れ歯に比べるとサイズ的に大きく感じることがあります。どうしても見た目は上のノンクラスプ・デンチャーの方が大きく見えます

2. 挟み込む設計でないとできない

ノンクラスプ・デンチャーは形状的に挟み込む形です。従って欠損部がないところに維持力を発揮できません。挟み込めない場合にはやむを得ず金属バネを用います。(設計に制限があります)

3. サイズが大きい時は金属補強が必要

柔軟性がある素材を使用しているため全体がたわむような強大な咬合力が加わって噛んだ時に変形を起こしかねません。その場合は見えない後ろ側に金属補強を用います
その場合であっても写真の様になるべく異物感が少ないような薄い金属を用いた『金属床(きんぞくしょう)義歯』を作製することが可能です。

サイズが大きい時は裏側に金属補強が必要

『入れ歯治療』の関連ページ

価格表

入れ歯治療の料金表

ノンクラスプ
¥132,000 ~ ¥181,500
金属床(コバルトクロム)
¥242,000 ~ ¥308,000
金属床(チタン)
¥330,000 ~ ¥418,000
総入れ歯(コバルトクロム金属床)
¥385,000
総入れ歯(チタン床)
¥462,000
総入れ歯(シリコンのみの裏装)
¥330,000
総入れ歯(コバルトクロム金属床併用シリコン裏装)
¥448,800

執筆・監修歯科医、経歴

医療法人SDC 酒井歯科医院 
院長 酒井直樹

1980年 福島県立磐城高等学校卒業
1988年 東北大学歯学部卒業
1993年 酒井歯科医院開院
2020年 医療法人SDC 設立