院内設備等の充実

口腔内もスキャンする時代へ

考えてみたらスマホの小さなレンズでもハイレベル(4K)な画質の動画が撮れる昨今です。
20数年前に初めて口腔内撮影用のペン型のスコープを導入した頃とは比べモノにならないぐらいに歯科用撮影機材も進化を遂げてくれまして、今では写真の様に画面を見ながら口腔内を容易にスキャン出来る時代になりました。
加えて即日(90分)に精度の高い修復物まで製作可能になったんですから『デジタルの恩恵』には違いがありませんでしょう。

この機械(セレック・システム)は当院としては2代目なのですが、進化には目を瞠るモノが有ります。
肉眼や拡大鏡でですら見落としてしまうような細部に至るまで鮮明に再現されるようになっているんですよ。これは誰が撮影してもレベルが保たれまして、今ではスタッフ誰でもが高精細の撮影が出来るようになりました。

従来の型取りは、印象材と呼ばれる粘土のようなモノで苦しい想い皆さんにさせちゃってました。そこに石膏を流し込み固めて模型にしてましたが、精度がなかなか担保されずに出来上がった修復物に適合不良を感じる事もしばしば・・・
それが無くなり再製作が激減しました。石膏模型の保管場所も廃棄問題も一気に解消され・・・我々からしたら万々歳でもあります。(^^;)

最近では、小さなモノなら義歯(入れ歯)製作もこのスキャンでクリア出来るようになっていて、その場でこそ作れはしませんが意識の高い歯科技工士さんに製作依頼(外注)も可能になりました。
近い将来には総義歯レベルの大型なスキャンにも対応出来るようになりますでしょう。

隔世の感を覚えつつ、その更なる進化を我々も楽しみたいと思っております。

酒井直樹

酒井直樹

医療法人SDC 酒井歯科医院 理事長/院長

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