私自身は上下左右4本の親知らずを抜歯した経験がありますので『歯を抜かれる』際の不快感は身を持って経験してますし、そもそも歯学部の学生時代には麻酔の練習と言えば二人一組になっての相互実習でしたので口の中あちこちに麻酔をされた経験は有しています。 子供の頃に受けたむし歯の治療経験もありはしますが、反面 未だに『神経を取る(抜髄:ばつずい)』処置はされたことがありませんし、入れ歯も使ったことがないので実感としての不快感を理解出来ない部分があるのも事実であります。
どんな方もそうかと思いますが、経験したことがないことは正直なところ解りにくいものです。 かと言って『むし歯だらけの歯医者』や『歯周病の酷い歯医者』もマズいですし、ナンでもない歯を削るのも出来やしませんですし・・・どうしたモノか悩ましい点も否めません。
私は新しモノ好きなので治療設備機器を次から次へと導入しちゃいますが、そんな中で実際に活用するスタッフ(特に歯科衛生士さん達)は容易でないものがありましょう。 歯科衛生士さん達が使う器材は切削は伴いませんので練習することで歯が綺麗にはなってもマイナスは生じませんので相互練習は可能でして、ありがたいことにチョイとした隙間時間を見つけて空いてるユニットで自主的に練習をしてくれて助かっています。
相互に術者役・患者さん役になることで双方の気持ちが理解出来るのが最大のメリットになりますでしょうか。 患者さん役を経験して始めて『治療される側』の不快感が理解出来ますでしょうし、練習ですから『治療する側』がどんな風に施術すると快適なのかという率直な意見も患者さん役のスタッフから聞かせて貰うことも可能になります。
自主的に相互実習をする・・・そんな医院風土を今後も育んで行けると宜しいように思います。