当院では、十数年前にAED(自動体外式除細動器)を導入いたしました。幸いにも、これまでにAEDを必要とする事態には遭遇しておらず、院内の中央部にある戸棚の中にずっと鎮座(眠ったまま)しておりました。
それでは良くないな・・・と思っていたところ、最近になって当院スタッフ内に「リスクマネージメント委員会」が発足し、委員会メンバーの発案により、AEDの使い方教室を開催する運びとなった次第です。
講師としてお招きしたのは、いわき市消防本部 平消防署 中央台分遣所の方で、1時間ほどの実習ではありましたがとても丁寧に分かり易く解説して下さり、スタッフと共に学ばせていただきました。
実習により役割分担を理解する
こういった講習の受講は6~7年ぶりのことであり、せっかくなので新規にAEDも購入して全員で受講・・・と相成りました。
心臓マッサージや人工呼吸、そしてAEDの扱いについて、頭で理解するだけでは足りず実際に行う(実習)ことで初めて意味を理解できることを皆で学べたように思います。
院内でAEDを使用することは今後も無いに越したことはありませんが、万が一の際に備えて、スタッフが役割分担しながら的確に救急蘇生に関わってくれるに違いありません。
命を救える手技を身に付ける
また、オフの際のプライベートの時間であっても、いつ何時にそういった事態に巻き込まれないとも限りません。そんな時にも医療人として、最良の判断が出来る一助となればと願っております。
「自分には無理」と逃げるようなことなく、勇気を持って行動すれば命を救えることを知り、診療時間を潰してまで全員で受講した意義は非常に大きかったように思います。