インビザライン治療の症例集

歯の大きさと顎の大きさとの間に起こるアンバランス（顎の発達不足）により歯が重なってしまい凸凹の状態になってしまった不正咬合を叢生（そうせい）と呼びます。
程度にもよりますが抜歯が必要になるケースもあります。歯が並びきらずあちこちで重なっている状態で八重歯などが典型例です。

すきっ歯とは歯と歯の間に目立つ隙間が空いている状態を示し、正式名称としては空隙歯列（くうげきしれつ）と呼ばれたり致します。
中でも前歯の間に隙間が空いている状態は正中離開と呼ばれます。目立ちますので気にされている方が多いように感じます。

上顎前突は、上前歯や上アゴが前方に突出したような歯並びを指します。日本人に多いと言われ、『出っ歯』や『そっ歯』とも呼ばれます。
上前歯や上アゴが前方に出てますと、口元全体が突出してしまい唇が閉じにくく口呼吸になりがちです。
無理に力を込めて唇を封鎖しようとすると、顎に梅干し様の皺ができることがあります。転倒時には前歯を破折しやすい歯並びでもあります。

下顎前突は、上下の歯の噛み合わせが逆である状態を指します。反対咬合と呼ばれ、下アゴが大きかったり逆に上アゴが劣成長と言って発達不足を来すことが原因に挙げられます。
食べ物を上手に噛んだり飲み込んだりすることがし難く、口唇も閉じにくいので話しにくく発音不明瞭（サ行やタ行）などの特徴を有します。
下顎が目立つことによりコンプレックスを抱いたりすることが多いように思います。

程度にもよりますが、場合によっては外科矯正といって下顎の手術を要する事が有り得ます。

開咬とは前歯に隙間ができる歯並びのことで、奥歯だけでしっかり噛んでいて前歯のみが噛み合わない症状を指します。オープンバイトとも呼ばれ、しっかりと閉じようにも上前歯と下前歯の間に隙間があるため食べ物を噛み切ることができない状態となります。
本来なら14組（親知らずが綺麗に生えていれば16組）で噛み合うはずが、場合によっては奥歯の6組程度でしか噛んでない方も珍しくはありません。咀嚼が出来ないのですから胃腸への負担が大きくなることは想像に難くありません。

奥歯をしっかりと噛み合わせた状態で、上前歯が下前歯を見えなくするほどに過剰に覆いかぶさっている状態を過蓋咬合と称し、ディープバイトなどとも呼ばれます。
舌の前歯が全く見えなかったり、上前歯の裏側の根元部分歯肉に下前歯の先っぽが食い込んだりして、歯肉が炎症を来すことまであります。