私が所属している『いわき歯科医師会』では、検診事業の委託を受けて『1歳半検診・3歳児検診』のお手伝いをしております。
2年に3度ほどの頻度でしたでしょうか、本日はその当番日でありスタッフ帯同で内郷にある『保健センター』に出掛けて参りました。
この格好じゃ、お子さんも泣き出しますよね
感染対策の為に厳重装備。コロナ禍故に人数の制限もあったんでしょうか、いつもの半分ほどの人数の1歳半のお子さんのお口のチェック。そう言えばいつもだったら良くお見掛けするお祖母ちゃんの姿やお父さんの姿を今回ばかりはお一人も見掛けませんでした。
そんな中、驚いたことが・・・
ほとんどの方が御存知ないかと思うのですが『癒合歯』に関して・・・であります。
癒合歯って御存知でしたでしょうか?
癒合歯は、その名の通りに2本の歯がくっついて1本の歯のようになった状態を言います。
永久歯にも乳歯にも起こり得る原因が特定されないトラブルなのですが、本日の検診では28人のうちナンと4人のお子さんに見受けられました。
それこそ何十回と検診事業に携わってはおりますが、こんな経験は記憶にありませんです。
全ては口から始まるはずなのに・・・
昨今では『口腔機能発達不全症』という病名までも保険収載されて『お子さんの口腔周囲の異変』・『乳歯の歯並び不正』が取り沙汰されることが随分と多くなりましたが、これは人間として基本となる呼吸や嚥下との関わりも深く、大袈裟な言い方ですが想像を超えるような事態が差し迫ってるような・・・そんな危惧を覚えて帰って参りました。
歯列は基本的に左右対称、癒合歯の好発部位は下顎の前歯部です。
癒合歯があったりしないか、お子さんの口腔内をチョイと確認なさってみては如何でしょうか?