機能性ガムの利用状況に関するアンケート結果が出ていたので、グラフにしてまとめてみました。
近年、食育に注目が集まる中、咀嚼の大切さへの認識が高まっています。

ガムを噛むことにより咀嚼力が向上でき「唾液の分泌を促す」・「消化を助ける」・「集中力の向上」など健康的な生活に役立つとも言われております。「ガムを噛む生活」が改めて見直されている昨今のようです。

下記は国内最大級のインターネットアンケート・サービス「gooリサーチ」を共同で提供するNTTレゾナント株式会社と株式会社三菱総合研究所のデータです。有効回答者数2,167名のうち機能性ガムを利用している人は約8割を占めているという結果だったそうです。

またその利用者は、口臭防止やむし歯予防など、はっきりした効果を期待して購入していることが分かりました。
最近相次いで発売されている「ボトルタイプ」の商品がガム全体の消費量を押し上げていることが調査結果から見て取れます。(詳しくは出展元で確認してください)
利用者は、歯のホワイトニング機能やダイエット機能など従来の商品にはない様々な効能を求めており、メーカー側は口臭防止やむし歯予防などの効果の枠に捉われず、消費者の要望や期待を広く集めた商品を開発することが今後の課題であると伺えます。

口臭防止やむし歯予防以外にも、様々な効果を求める消費者

自由回答で今後どのようなガムが欲しいか質問したところ、特に多かったのが歯のホワイトニング機能やダイエット機能のリクエスト、また「入れ歯に付かないガムが欲しい」といったガム自体の性能に対する要望も多く聞かれたそうです。
余談ではありますが、様々な患者さんに接していると、総入れ歯であるにも関わらずガムを噛む方は少なからずいらっしゃいます。私的には入れ歯が外れたりベッタリと付着しそうなイメージがあって正直意外な感じが致しました。

機能性ガムを噛む目的として最も多いのは口臭防止で、全体の55.5%が回答なさってました。次いでむし歯予防(45.5%)眠気の防止(39.5%)が続きます。漫然とガムを噛むのではなく、はっきりした目的を持って噛んでいる人が多いこともまた・・・意外でした。

◆ ガムの利用目的 ◆

出典:「gooリサーチ」を共同で提供するNTTレゾナント株式会社と株式会社三菱総合研究所

執筆・監修歯科医

医療法人SDC 酒井歯科医院の院長 酒井直樹

医療法人SDC 酒井歯科医院
  院長 酒井直樹

1980年 福島県立磐城高等学校卒業
1988年 東北大学歯学部卒業
1993年 酒井歯科医院開院
2020年 医療法人SDC 設立