採用難の嵐は何処の業界にも吹き荒れて居るイメージが有ります。
無理もありませんね、小学校の児童数や高校のクラス数を見ても少子化が確実に進んで居るのは間違いがないんでしょう。
我々の仕事で言えば『歯科衛生士』さんの求人倍率は異様に高騰しています。
来春専門学校を卒業なさる方ですと20倍とかって言うんですから獲得が狭き門である事は御理解いただけますでしょう。当たらないと考えるのが妥当な倍率の様にも思えます。
もうひとつの資格職である『歯科技工士』さんも実は大変な事になっていることを御存知でしたでしょうか。
金属の被せ物や詰め物、入れ歯にしても技工士さんの手を借りなくては作ることすらままなりませんが、技工士さんの世界も超高齢化社会に突入してると言われて久しいです。
30年前には3,200人だった歯科技工学生数ですが、2017年には900人にまで減ってしまったそうです。(泣)
2000年には71校あった歯科技工士さんの教育機関ですが、2017年には52校まで減少。加えて仮に技工士さんになって下さった方も離職率は7割とも8割とも言われる現実があります。
10年・20年後に半数以上を占めてると言われる50代以降の技工士さんが続々とリタイアなさり、新しい方々が激減するだろうと言われる歯科技工士さんの人数、そして歯科業界の未来・・・・。
私ひとりで社会を変えることなど出来やしませんが、高度成長期には何方も考えなかったであろう超高齢化社会を迎えるに当たって、口腔の健康の担い手の激減は大丈夫なんだろうかと案じてしまいます。
そもそもの『歯科医師』の数も私よりも上に団塊の世代のような大勢の先輩諸氏が居られますので、10年後にはリタイア歯科医が続出の筈です。加えて不人気職ですので若手は異様に少ないのが現実・・・私立の歯学部ですと定員割れが続出、国立歯学部にしてもそもそもの定員数は私の時代の半分ですからこれからは大変な時代を迎えます。
愚息は既に歯科医師になっておりますが、プラス・マイナス両方の意味でさぞかし大変な未来が待っているであろう・・・そう案じられてなりません。