歯周病はアゴの骨が溶ける病気
我々の歯は歯ぐきに埋まってると思ってらっしゃる方が多いのですが、実は顎の骨の中に植立してるという事を御存知でしたでしょうか?
その骨は『歯周病』というトラブルに見舞われますと『溶けて』しまい、歯はやがてグラつき始め終いには抜けてしまうという困った状況に追い込まれます。しかも厄介なことに痛みを伴わないことが多い病気故に、御本人が気が付いた時には既に手遅れだった・・・なんていう事例は枚挙に暇がありません。(泣)
歯周病のリスク・ファクターとは?
考えてみたら、我々が住居として住まう建物にしても基礎部分がシロアリにでもやられたら居住もままなりません。家は建て直すことが可能ですが、歯にはそれが有り得ないので『予防に勝るモノなし!』かと考えます。
実際問題として、一般の方がその歯周病の原因としてイメージなさるのは『磨き残し』や歯の汚れ(歯石)の多さかと思われますが、その他のリスク・ファクターとして・・・
● 糖尿病・ストレス・喫煙・口呼吸・歯ぎしり・食いしばり
なども関わって来ますので悪化回避には困難も伴います。
中でも喫煙は、歯ぐきの抵抗力を減退させますので歯周病リスクを5倍ほど上げてしまうようです。これは我々の臨床実感とも合致します。
5名の衛生士さんによる指導と対策
当院では、5名の常勤歯科衛生士さんが歯石除去始め口腔衛生指導・生活習慣改善指導に従事してくれています。
まずは『むし歯』よりもはるかにタチが悪いとされる『歯周病』の病態を御理解いただき、それに対する予防策を講じることで『抜けて、入れ歯になる』ことを回避出来るようにして参りましょう。