院長の研鑽

歯にとって予防に勝るモノなし!

残念ながら歯が欠損しちゃった時・・・抜かざるを得ない状況に追い込まれた際には『補綴(ほてつ)』と言ってその部分を補うことを考えねばなりません。実際問題として『抜けたまま・・・』になさる方もいらっしゃいますが、『噛めない』だけではなく隣の歯が傾いて来たり対顎の歯が伸び出したりして来て困ったことになっちゃうんです。(泣)
建物で柱が抜けたままの状態を想像してみて下さい。天井が波打ったり軒が垂れ下がりそうに思えませんでしょうか?

欠損の補綴・・・保険診療でも可能なのが下記の①と②でありますが、実はそれぞれに欠点もあるんです。

①『ブリッジ』

違和感は少ないですが、隣在歯を大幅に削らないと成り立ちませんし、3本でやっていた咀嚼を2本で賄うことになる訳ですから各歯に1.5倍の負荷が24時間体制で掛かることにもなります。
考えてみたら生えて来て何十年も無傷で居てくれた歯、中でも身体中で一番に硬い表層のエナメル質をバリバリ削るのは・・・こちらも気持ちの良いモノではありません。(泣)

②『入れ歯』

削る部分はホンの僅かで済みますが、異物感は半端ないようです。私自身は使ったことがないのですが、皆さんがそのように仰います。
また、夜間外すとは言えあちこちの歯にバネ(針金)を掛け維持を図る関係上 やはり負担過多に陥り欠損の拡大が懸念されます。

③『インプラント』

そこで欠損の連鎖を絶つためにこれが出て来たのですが、確かに隣在歯に負荷は掛かりませんが外科手術が求められます。歯科医師の誰しもが施術可能ではないので厄介ではあります。

● 詳しいことをお知りになりたい方は『歯の欠損後の治療法』ページを御覧下さい。

インプラントブリッジ入れ歯

本日は、カーリング女子の決勝を気にしながらではありましたが、③に関するWebセミナーで最新の知見を学習。一切睡魔が押し寄せない6時間余りでありました。
講師の方が強調なさってたのは、『とにかく天然の歯を守ること!』
そうすれば確かに①も②も③も考えなくて宜しいのですから、予防の大切さはやはり間違いがないようであります。『備えあれば憂い無し』って諺は歯にも通じるモノでありました。

酒井直樹

酒井直樹

医療法人SDC 酒井歯科医院 理事長 / 院長

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