残存歯数を維持すれば保険料が割引・・・なんだそうです。そんな認知症保険が誕生したって事で歯医者向けのメディアに記事が掲載されておりました。
「健康を守るために歯を守る」という考え方
認知症と歯の残存本数・・・言うなればお口の健康状態との関連性は歯科医療従事者であれば知らぬ者はおりませんでしょう。口腔内の健康状態が全身のトラブルと関連しているというエビデンスも散見するようになって来てましたけど、明らかにパラダイムシフトが起こってることを実感せざるを得ませんね。
予てより歯科医師達が警鐘を鳴らし続けてきた成果とも言えるのかもしれませんです。
歯を残すことで保険料が割り引かれる時代に
第一生命ホールディングス傘下のネオファースト生命保険さんの商品のようですが、いわゆる認知症保険ってヤツで、自分の歯を一定数維持すれば保険料が割引になる仕組みで2021年内には提供を開始するんだとか。
認知症のリスクは残存歯数が少なくなると高まるという研究結果に由来するこの商品、被保険者が70歳になったタイミングで永久歯が20本以上残存していれば、保険料が1〜3割程度割引されるようです。
20本というのは御自身の歯のことであって、入れ歯やインプラントはモチロン対象外となるようです。厚労省の歯科疾患実態調査によれば、2016年の調査で70〜74歳で歯が20本以上残存している高齢者は63%だそうですので該当される方が随分といらっしゃるってことにもなりましょう。
商品名は「認知症保険toスマイル」
40歳から加入可能で、70歳を超えている加入者は割引は受けられないようです。
「歯の健康度」と認知症リスクの関係に基づく保険料割引の導入、今後この保険に止まらずにさまざまな分野で歯数割引特則の適用ってのが出て来るのかもしれませんね。
まとめ
結論として、残存歯数が多ければ多いほどに認知症のみならず全身の健康を生じ難いという事が「保険」を通じて世に知らしめることが出来るようになれば幸いでしょうね。
喫煙が宜しくないという認識が広まったように、残存歯数を多くして健康寿命の延伸を図ろうという社会になれれば宜しいように思います。